誰もが学校で学ぶ必須の教科にもかかわらず、「なんだか、おもしろくない……」と思われがちな「日本史」。「歴史は暗記ばかりでおもしろくない」と感じてしまう人が多いのはとても残念なことです!
教科書にオモテだって書かれている歴史的な出来事のウラには、必ずその原因や結果が存在します。そして、そのウラを知ることが、歴史を学ぶおもしろさなのです!
本書では、そんな歴史の「オモテ」と「ウラ」をイラスト付きでズバッと解説します。
たとえば……
「もっと生命を大切にしてほしい! 」という綱吉の願いで作られたのに、杓子定規な解釈で「蚊を叩き潰しただけで切腹! 」というトンデモ法になってしまった生類憐みの令!
史上初めて「日本をひとつにしよう」と考えた男・織田信長が、目的のためなら虐殺もいとわない魔王だった!
などなど、古墳時代から昭和時代まで、40の項目のオモテとウラを1セットで学ぶことができる、子どもだけでなく親も興味津々の一冊です。
本郷先生の本は分かりやすくて新刊が出たら読むことが多いです。
いつもまえがきで、学校で習う日本史は暗記することが多くて苦手という人が多くて寂しい…ということが書かれています。確かに暗記するのが義務だと苦手になっちゃいますよね。私も学生時代はそこまで興味を持ってはいませんでした。興味を持ち始めたのは大人になって大河ドラマなどを見始めてからです。遅くなってしまったけど、それでも今からでも日本史について知ることが出来るのは楽しいです。本郷先生のように歴史のオモテとウラが書かれているのなんて、そんなこともあったのか!と知ることが出来て面白いので、こういう本を読んで興味を持つ人が一人でも増えたら良いなぁと思います。
<扶桑社 2022.4>2022.8.22読了