花王プラザ人気連載、14人の人気作家が一日の3つの時間帯(朝、夕暮れ、午後11時)を絶妙に描いたエッセイアンソロジー。贈り物にも最適な一冊。
「朝」のひととき
三浦しをん「目覚めたときが朝」
道尾秀介「こうして背表紙は増えていく」
西加奈子「間違いなく朝は」
角田光代「朝の損得」
重松清「指一本、指二本……」
「夕暮れ」のひととき
川上未映子「夕暮れの、どんな空を見ても」
森絵都「暮れゆく空を仰ぐ」
池澤夏樹「長い夕暮れ、短い夕暮れ」
綿矢りさ「夕暮れの諦め」
「午後11時」のひととき
吉本ばなな「そわそわ、しみじみ」
高橋源一郎「ラジオの時間」
村山由佳「上機嫌なままで」
小川洋子「分かれ道」
浅田次郎「午後十一時という非常」
豪華作家陣ですよね…圧巻です。
時間にまつわるエッセイ。時間帯に関係なくお子さんのことを書かれている作家さんが多かったですね。子育ては大変だけどそこから垣間見える幸せを皆さん書かれているなと思いました。
もちろんそれ以外のお話も良かったです。しをんさん最高^^
角田さんが、早く起きると得をしたような気がして夜遅く起きていても得だと思わないのはなぜだろうとおっしゃっていて。確かになーと思いました。朝早く起きてやるべきことを早めにやれたら気持ちが良いですよね。やっぱり明るいときに色々活動できるというのが良いのかなぁ。
短いエッセイでしたがどのお話も面白かったです。
<平凡社 2022.5>2022.8.5読了