江戸で噂の、「持つ者は子宝に恵まれる」という宝船の絵。しかし、赤子を失ったある家の宝船の絵から、なぜか弁財天が消えたという。
時を置かずして、北一もよく知る弁当屋の一家三人が殺される。現場で怪しげな女を目撃した北一は、検視の与力・栗山の命を受け、事件の真相に迫っていく。
本書は、江戸深川の富勘長屋に住み、小物を入れる文庫を売りつつ岡っ引き修業に励む北一が、風呂屋の釜焚きなのに、なぜかめっぽう強い相棒・喜多次の力を借りながら、不可解な事件を解決していく物語。
北一の文庫づくりを手伝っているのは、欅屋敷の「若」や用人の青海新兵衛、そして末三じいさん。岡っ引き見習いとしての北一を応援しているのが、亡き千吉親分のおかみさんや大親分の政五郎、政五郎の元配下で昔の事件のことをくまなく記憶している通称「おでこ」たちだ。
北一応援団とともに謎解き×怪異×人情が愉しめる、著者渾身の大人気シリーズ第二弾!
今回の事件は2つとも後味が悪くて哀しくなりましたねー…
特に一家三人が殺されたのは真実も含めて切なすぎるし腹ただしすぎる…!北一無事でよかった…
北一は真面目で一生懸命なところが良いですね。そして親分の教えをちゃんと守っている。商売も岡っ引きも頑張れば上手くいくんじゃないかななんて思いました。
そして!今回は政五郎親分とおでこが登場しましたねー!おでこが大人になってるー!お嫁さんもらってるー!ってニヤニヤしながら読みました。(「ぼんくら」「日暮らし」参照)こういうリンクは嬉しいですね。
<PHP研究所 2022.5>2022.8.1読了
おでこって、他の作品にも登場してたんですね〜知りませんでした。頼れる良いキャラですね♪