悩める人々に文学作品を処方する読書セラピーを始めたヴィンチェ。彼のスタジオの階下の女性が失踪、状況証拠から夫が疑われる。読書家の彼女が読んでいた本のリストからヴィンチェは真相を探り出す。失踪女性の物語は、「失踪」「別の人生」「入れ替わり」が大きなテーマだ。人々の様々な悩みと彼の処方する作品の数々は味わい深い。シェルバネンコ賞受賞のビブリオ・ミステリ
タイトルが気になって手に取りました。
ヴィンチェは国語教師の順番待ちをしていて、カウンセリングの資格を持っているということで読書セラピーを始めるわけですが、悩みに対する言葉に関してはあんまり心に響くものではなかった気がしますね^^;最初のお客さんのキレ方、怖かった…
それでもヴィンチェの読書量はすさまじく、その人に勧める本に関してとても詳細に説明していきます。
1冊だけ日本の本が登場してびっくり。著者さんの読書量が凄いんですよね。
女性の失踪事件は予想だにしていなくて驚きました。
<東京創元社 2022.2>2022.6.2読了