楽園ジューシー
坂木 司
KADOKAWA
2022-02-16


南国青春ミステリ。あのホテルにまた会える!
ここは楽園じゃないけど、面白いところではある。
「残念なパーマの、残念なハーフ。人呼んでザンパ」。不名誉なあだ名とともに暗黒の少年時代を過ごした青年ザッくん。どん底から救ってくれた親友たちに背中を押されて、沖縄の安宿・ホテルジューシーでバイトをすることに。そこで待ち受けていたのは、おいしい沖縄料理の数々に超アバウトなオーナー代理、そしてやたらと癖のある宿泊客たち。困難に立ち向かいながら、諦めムードだったザッくんの人生が、南風とともに変わっていく……?

まさかホテルジューシーの続編が出るとは思いませんでしたよね…だって15年前だよ…←
冒頭から余生を生きていると言っているザッくん。沖縄でアルバイトをしたことで、自分の世界が広がったことがまず良かったのかなと思いました。たぶん知りたくなかったこともたくさんあると思うけど。自分のことは自分が責任を持つ。人に頼らない。難しいけどやらなきゃいけないんですよねー。
終盤に次々攻撃されたような目にあったけど^^;それでザッくんは少し大人になれたのかなぁ。でも親友たちに言われた「俺たちには楽園はもう必要ない」という言葉はつらかったよね。うん。
ユージーンの言葉も私が直接言われているわけじゃないのにショックだったなぁ^^;私もザッくんのように気が利かない人だから…
宿泊客もいろんな人がいましたね。最初の男女4人は女の子の方のオタクっぷりは私はよくわかりましたけど(笑)多少周りが見えれば、自分が好きなものを好きだって思って生きていっていいんじゃないかなぁって思いますけどね。私はそう開き直って生きてます。
軽部さんの仕事っぷりはうらやましいし憧れます。こんな風にバリバリ働くデキる女性になりたいな。お墓は親が一緒にいれてくれるならそれで(笑)
石原さんは私も嫌いでしたけど、でも、良い人=善人、悪い人=悪人ってわけじゃないという言葉ははっとさせられましたね…私も気をつけなくちゃ←

<KADOKAWA 2022.2>2022.5.18読了