夏の体温
瀬尾 まいこ
双葉社
2022-03-17


夏休み、小学3年生の瑛介は血小板数値の経過観察で1ヶ月以上入院している。退屈な毎日に、どうしたっていらいらはつのる。そんなある日、「俺、田波壮太。3年。チビだけど、9歳」と陽気にあいさつする同学年の男子が病院にやって来た。低身長のための検査入院らしい。遊びの天才でもある壮太と一緒に過ごすのは、とても楽しい。でも2人でいられるのは、あと少しだ──。

瀬尾さんが描かれる小学生の物語、凄く良かったです。とても可愛い。
瑛介の病気も壮太の体質も知らないことばかりでした。2人がたった2泊3日で遊んだだけなのに唯一無二の親友みたいになっているのが良いなぁと思いました。本来は退屈な病院での毎日を2人が色々な遊びを思いついて実行していくことであっという間に時間は過ぎ去っていって。
楽しい時間はあっという間に過ぎていくんだということを思い出しました^^2人の遊ぶ時間はあっという間に終わってしまったけど、きっと2人の友情は繋がったまま物語は続いていくんだろうなと思う最後で良かったです。
「魅惑の極悪人ファイル」も面白かったです。極悪人と言われていても話してみないとわからないことってありますよね^^この2人は良いコンビだなと思いました。多分恋愛関係にはならないと思いますが(笑)いい友人関係にはなるんじゃないかなと思いました。

<双葉社 2022.3>2022.4.13読了