シャルロットは七歳の雌のジャーマンシェパード。賢いけれど、普段はのんきな元警察犬。彼女と一緒にいると、いろんな事件に遭遇する。向かいの家には隠されたもう一人がいる? 偶然関わることとなったドッグスクールの不穏な噂とは? シャルロットとの日々は、いつもにぎやかで、時々不思議。謎に惑い、犬と暮らす喜びに満ちた極上のコージーミステリー!
シリーズ第2弾…?ですよね。
共働きの夫婦と元警察犬のシャルロットの3にん暮らし、その中で巻き起こる日常ミステリのような作品ですね。どのお話もなるほどと思うことが多かったのだけど、最後のお話を読んで、近藤さんはこうやってえぐる作品を書く人だったなーと思い出しました^^;
浩輔が同僚に頼まれて預かった子犬。それは同僚の妹家族が飼っている犬だったのだけど、なぜ引き取ることになったのか。それが明らかになるにつれて私は嫌悪感しか抱きませんでした…。
真澄が嫌な気持ちになった「お前が2個取ったらおばさんの分がなくなるじゃん」といった言葉。私も読んでぞわっとしたんですよね…。嫌だこんな家庭…姉妹がともに幸せになってほしいと願って読み終えましたよ。
真澄と浩輔の最後のお話。やっぱり思ったことはちゃんと言葉にしないとダメなんだなと思いました。夫婦だろうと家族だろうと言わないと伝わらない。それを2人は多分ちゃんとできるから素敵な夫婦なんだろうな。これからもシャルロットに会えたらいいなー。
<光文社 2022.2>2022.4.2読了