「犯人役を演じてもらいたい」と、メガロドンソフトから依頼を受け、VRミステリゲームのイベント監修を請け負った加茂冬馬。会場であるメガロドン荘に集ったのは『素人探偵』8名、そこには「幽世島」の事件に関わり現在はミステリ作家となった竜泉佑樹もいた……。しかしイベントは一転、探偵とその人質の命を懸けた殺戮ゲームへと変貌を遂げる。生き延びるには、VR空間と現実世界の両方で起きる殺人事件を解き明かすしかないーー! 『時空旅行者の砂時計』『孤島の来訪者』に続く、 “館もの”本格ミステリ長編。
〈竜泉家の一族〉シリーズという名前が付いているんですね。シリーズ3作目。
1作目の主役である加茂と2作目の主役である佑樹が3作目でどちらも登場するというのが面白いです。こちらのシリーズは毎回マイスター・ホラからの挑戦状を受けることになるんですけど、もう全然分かりませんね←最初からあきらめてます^^;
ですが、事件自体を解決できなければ本当の死が訪れるということでハラハラドキドキしながら読みました。特に加茂は誰よりも不利な状況だったわけですし。
それにしても加茂も佑樹も頭の回る人たちですね。自分が死んでしまうかもしれない状況のなか、よくこんなに状況を把握していられるなと思いますよ本当に。
1作目はタイムスリップもので2作目は怪物との戦いで3作目はVRミステリゲーム…いやー…著者さん凄すぎますね…
1作目を読み終えた時点で加茂には存在していたかもしれない未来があったわけで、そこに絡んでくるとは思いませんでした。ちゃんと繋がっているんですね…
館ミステリの中でもなかなかにぶっ飛んだ斬新なミステリだったと思います。といっても、私もちゃんと理解できていないと思いますが^^;
こちらのシリーズはまだ続くのでしょうか。読むのは大変ですが、楽しみにしています。
<東京創元社 2022.1>2022.3.15読了