成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を
得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。
初読み作家さんです。こちらの作品、ずっと気になっていました。
六人の就活生、一応ライバル同士だから最初からピリピリしているのかと思ったらそんなことはなかったですね。初めは協力し合おうという同志のような感じで見ていました。でもあれはそもそもスピラリンクスが悪いと思うなー。1ヶ月の間ディスカッションをさせておいてあれは無いでしょうよ…ひどいよ…。あのメールがなければ「事件」は起きなかったと思うな…。そして別に6人の本性が分からなくたって良かったと思う。だって就活で自分のことをさらけ出さなくったっていいよね?別に。就活は努力もあるけど運も縁もあると思う。不条理で理不尽なこともたくさんあるだろうけど仕方がないって思わなきゃいけないんだと思う。私は大手は受けなかったけど何十社も受けてきたからそう思う。
それにしても予想通りどんでん返しがありましたね…。伏線もあったけどやっぱり私はあまり気付かなかったな。そんな細かいところまで意味があったとは…。
一人一人のインタビューも最後に後味悪くさせてるなーと思ったらそんな落ちが付いてるとは!ずるい!←
でも、本当に人の本性なんて就活だけじゃわからないですよ。良い面だって悪い面だってもちろんあるし、こちらが悪いと思っていたことが実はいいことだったこともあるかも知れない。逆もしかり。
この作品は就活中の人じゃなくて、社会人になってだいぶ経った人が読むと面白いかもしれないな。就活中に読んでいたら私は何も信じられなくなって就活できなくなっていたかもしれません^^;
<KADOKAWA 2021.3>2022.3.3読了
そちら雪が凄そうですね・・・。
これ、面白かったですね。
5つ★出てますね。
就活大変ですよねー
私は最初の処はサクッと決まったのですが、そこを辞めて次を探す時、30個位落ちて、精神的にまいりました。85年と景気が良い頃だったのに 笑