川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。
その「マーブル・カフェ」が定休日の月曜日に、1度だけ「抹茶カフェ」を開くことに。
ツイていない携帯ショップ店員と愛想のない茶問屋の若旦那、妻を怒らせてしまった夫とランジェリーショップのデザイナー兼店主、恋人に別れを告げたばかりのシンガーと実家の祖母と折り合いが悪い紙芝居師、時代に取り残されたと感じている京都老舗和菓子屋の元女将と自分の名字と同じ名前の京菓子を買いにきたサラリーマン……。
この縁は、きっと宝物になる――。
人は知らず知らずのうちに、誰かの背中を押していることに気づく、
一杯の抹茶から始まる、東京と京都をつなぐ12ヵ月の心癒やされるストーリー。
『木曜日にはココアを』のおなじみのメンバーも登場するシリーズ続編です。
2022年最初の1冊はこちらです。
「木曜日にはココアを」の続編。こちらも素敵なお話でした。
はじめはマーブル・カフェから始まるのですが、中にいたのはいつもと違う男性。
定休日に場所を貸していて初めに登場したのが抹茶カフェ。そこにいたのは少し不愛想な男性。抹茶をもてなしてくれます。そこから続く御縁。人が繋がっていく連作短編なのがたまらないですね。
今回もお店で出会ったお二人がかわいらしかったですね。
そして前作に登場した方のその後もわかってちょっとふふっとなったり。
今回登場した方々に会いたいので続編が出ると嬉しいです。
<宝島社 2021.9>2022.1.1読了