50歳になりまして (文春e-book)
光浦 靖子
文藝春秋
2021-05-29


後ろ向きに考え抜いたその先には、人生後半戦を明るく照らす私の「ガンダーラ」があるはずだ!
コロナ禍の変化、更年期のとまどい、そして老後の話……
話題沸騰の「留学の話」を含む、書き下ろしエッセイ集。
40代になって仕事がゆる~りと減り始め、一大決心してレギュラー番組に休みをもらい、大好きな部屋を引き払って留学する予定だった2020年4月。しかし、緊急事態宣言が発出されて、留学を断念、家なき子の仕事なき子になってしまって……。
「東京に行けばすべてが叶う」と妄信して上京した18歳の時と同じような気持ちで決めた、50歳目前の新しい挑戦=留学。今年の夏にカナダ留学にリトライしよう、という新しい目標を決めて、留学するまでのことを23本のエッセイに。
40代最後の年の決意、コロナ禍に妹の家で過ごした居候生活、「イーーーーーーー!!!」となるくらい大好きな手芸のこと、更年期を迎えようとしている心と体の変化、なぜカナダだったのか、来年30周年のコンビのこと……。同世代にとって、そしてちょっと生き辛さを感じているさまざまな世代の人たちがクスっと笑えて、「あなたもですか」と共感しつつ元気をもらえるエッセイ集です。

光浦さん好きです。お笑いの番組に出ているときよりもトーク番組に出られているのを見るようになってから好きになったと思います。自分に自信がなくてでも結構強気ででも人の目が気になって…って恐れながら自分の未来を読んでいるのか?と錯覚する気持ちになりながら読んでいました^^;あのちょっと悪口を言ってるのとか最高でした。分かる〜と思って読みました。
自分と違うところももちろんあるのだけど、凄くわかるんですよ。自分では頑張って生きていっているつもりなのに世渡りが上手くできないし、正直に生きたいけど上手くいかないし。何で周りは上手く生きていけているんだろうってたまに絶望的な気持ちになったりします。光浦さんは留学しようと決意して実行している姿は本当に尊敬します。何歳になったって新しい扉は開けるんだって勇気をもらった気がします。私も不器用なりに心の中で愚痴を吐きながら(笑)でも少しは私らしく生きていきたいと思えました。おこがましいですが光浦さんのカナダでの留学が楽しく幸せなものになることを祈っています。

<文藝春秋 2021.5>2021.12.9読了