中学校の国語教師・檀千郷(だんちさと)は、受け持ちの女子生徒から自作の小説原稿を渡される。その小説の中では、猫を愛する奇妙な二人組・ネコジゴハンターが大暴れしていた。そして檀先生は、ある条件下で他人の明日の体験が少しだけ観えるという、不思議な力を持っていた。ネコジゴハンターとは何か。父の言葉、悲観と楽観、猫と野球……、檀先生が「サークル」に関わるにつれ、物語は加速していく。小説を読む楽しさ、面白さに満ちながら、うつむく人を明るい方へとそっと連れ出す、一大エンターテインメント長編!
伊坂さんが書かれる怪しい(けどかっこいい)2人組が大好きです。今回もロシアンブルとアメショーのコンビが最高すぎました。
檀先生の不思議な力と、受け持つ女子生徒の自作小説とサークルといろんなものが絡み合ってまじりあってとんでもない展開へ向かっていくのがさすが伊坂さん過ぎました。
今世界中が恐れている飛沫感染を上手いこと利用したなと思いましたよね。何でも利用しちゃうのがさすがです。この物語ではコロナ禍は過去のものになっていました。現実も近い未来にそうなってくれたら良いな…
途中で怖い展開になったり痛い展開になったりしましたけど、檀先生が見たひどい未来よりは良かったのかなと思いました。私も檀先生が思い描くような物語が現実であったら良いなと思います。
読めるか分からないけどニーチェの本を読みたくなりました。「ツァラトゥストラ」…読めるかな^^;(もはや尻込みしている)
<朝日新聞出版 2021.10>2021.12.2読了
二人組コンビもまさに伊坂作品らしくて最高でした。
ニーチェ、読んでみようかな・・と一瞬だけ思ったのですが、絶賛尻込み継続中です(^_^;)