江戸北町奉行所定廻り同心の堀田州次郎と、植木屋を営む神楽屋で子守をしながら暮らしている少女・るうは、ともに「隠れ」と呼ばれる力を持つ者だった。州次郎はたぐいまれな嗅覚を、るうは隠れの能力を消す力を……。州次郎の養父を殺した者を探すべく、ふたりは江戸中を駆け巡る。それはまた隠れが平穏に暮らすための闘いだった。「東京バンドワゴン」シリーズのルーツとなる傑作時代長編小説。
この作品が小路さん初の時代小説だったんですね。初めてだったっけ?って思うくらい溶け込むというか意識せず読めたというか…
「隠れ」と呼ばれる力を持つ者たちの物語。
るうちゃんがとても可愛かった。そして聡明ないい子でしたね。
そして”堀田”州次郎。堀田ですもんねぇそうですよねえ^^
つながりが直接的に分かるものはなかったけど、おるうと州次郎の関係性がなんだかニヤニヤしちゃう終わり方でしたよね。どちらも今まで苦しい想いもたくさんしてきただろうから、素直に幸せになってほしいなと思って読み終えました。
<集英社 2021.7>2021.11.20読了