どうしても行きたくないときだって、ある。
「ひとりで行きなよ」「いやなの、ねぇ条介お願い、ついてきて」
高校生の僕は幼馴染のアンから、恋人と別れるところを見ていてほしいと頼まれる。
バイトを休んで渋々ながら彼女についていった僕が目にしたのは--。(『ポケット』加藤シゲアキ)
朝起きてぼうっと生きていたらいつの間にか時間が過ぎ去っている。仕事から帰宅すると、毎日違う知らない友達が家にいる。
そんなある日、一人の友達だけが何度も家に来ることに気がついて――。(『コンピレーション』住野よる)
誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。
ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。
ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。
僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。
「行きたくない」をテーマに書かれた6つの物語です。
初読みの作家さんもいらっしゃいましたが、20代30代の作家さんで皆さんお若い!
内容も奇抜だったり驚くものだったりなんだか新鮮な気がしました。って私が若くない発言は止めよう←
シゲ先生のお話が読みたくて手に取ったのですがやっぱりうまかったな…
住野よるさんの作品は多分初読みだと思うのですが面白かったな…「行きたくない」場所が斬新。
初読み作家さんが多くて楽しく読めました。
<KADOKAWA 2019.6>2021.11.17読了