新入生オリエンテーションの準備で、今年も百花が所属する「小冊子研究会」も大忙し、そのかいもあり入部者も数人獲得できた。ある日、ひとりの新入生が百花を訪ねてくる。百花が記念館で作った「物語ペーパー」に惹かれて訪ねてきたという。物語ペーパーの話から活版印刷の話で盛りあがった小冊子研究会は、サークルの新歓を活版印刷所・三日月堂の見学を含めた川越への遠足に決める。当日、観光名所を回りながら印刷所に到着した一行は、活字棚の壮観に圧倒されつつ説明を受け、活版印刷を体験。百花は店主・弓子と挨拶を交わす。ウェブメディアで取り上げられるなど記念館の活動が徐々に広まっていく一方で、館の入るビルの取り壊しが正式に決まり、その存続が揺らぎ始めていた……。「紙屋ふじさき記念館」と「活版印刷三日月堂」が完全リンク! 一成の両親も登場し、目が離せない展開に!
物語の中にしっかり三日月堂が登場していましたねー。こういうリンクは素敵です。それにもともと「菓子屋横丁月光荘」も繋がっているから3つの物語がリンクしているんですね。
今回は一成の両親が登場したり、記念館の閉鎖が決まったり、色々展開はありましたけど、1番は百花が今後どうしていきたいかがしっかり決まったことが重要なのかな。一成への提案が凄すぎてこんな子だったっけ…?って驚くほどでした。
百花がまだ3年生だから就職活動は…みたいな感じでしたけど、1年ちょっとの年月なんてすぐにやってきますよね。次回はどうなるんでしょうか。楽しみです。
<KADOKAWA 2021.8>2021.11.9読了