夫の周造に先立たれ、娘とも疎遠で、自宅と図書館と病院を行き来するだけの孤独で単調な日々を送る桃子。不安を募らせる彼女の前に、あるとき心の声=“寂しさ”たちが3人の男性の姿を取って現われる。桃子は彼らとともに、親が決めた結婚が嫌で故郷を飛び出した昭和39年から、上京して周造と出会い、今に至るまでの人生を振り返る。にぎやかで奇妙な“寂しさ”たちに囲まれながら、桃子はいつしか今の自分を受け入れていく。
原作を読んでいたので、映像化されるとどうなるんだろうと楽しみにしていました。
寂しさの3人がいい味出していましたねー!桃子の脳内にいるのになぜか男性。やかましい3人(笑)
確か原作は桃子の一人語りみたいな感じだったと思うのですが、それをよくここまで映像化したな…とひたすら驚きでした。今の桃子が昔を思い返すところは表情が柔らかくて本当に、良い時を過ごしたんだなということが分かります。
過去パートも楽しそうで見ているこちらも幸せな気持ちになりました。そんな素敵なパートナーを失って、家を飛び出して結婚するまで以来の一人での暮らし。きっと戸惑うし、それこそ寂しいですよね。
それでも過去を顧みつつも淡々と今を生きていこうとしている桃子さんは素敵だと思いました。
終盤の腰に湿布を張っているシーンがかっこよく見えました(笑)
見ることが出来て良かったです。