明日は結婚式
小路幸也
祥伝社
2021-07-13


人生は、たくさんの人との繋がりで彩られていくんだね――。
明日に挙式を控えた、信用金庫勤めの井東春香と、パン屋の息子でデザイナーの細井真平。ごくごく普通に暮らす二人が、偶然の出会いから愛を育み夫婦になる。家族で過ごす最後の夜、春香の両親と弟、そして祖母には、それぞれに伝えたい想いがあった。一方、新しい家族を迎える細井家でも、実の母を早くに亡くした真平に、今だからこそ話しておきたいことがあり……。
結婚前夜を、当人たちとその家族の視点から紡ぐ感動の物語。

翌日に結婚式を控える春香と真平の家族の視点で描かれる物語です。
家族みんなが温かくて優しい。素敵な物語でした。
春香の家族も真平の家族もみんなあたたかい。真平は母親を幼い頃に亡くしていて、今の母親はいわば継母。でもなれそめが可愛いですね〜。真平とお母さんは血がつながっていなくても、妹たちを通して繋がっている。それが素敵だなと思う家族でした。
みんなが寂しい気持ちと温かい気持ちをもって臨む翌日の結婚式。想像しただけで幸せになれそうです。

<祥伝社 2021.7>2021.10.8読了