ランチ酒 今日もまんぷく
原田ひ香
祥伝社
2021-06-10


〈見守り屋〉の犬森祥子のもとには、様々な依頼が舞い込む。話し相手になったり、頼まれれば片づけをしたり、夜から朝までひたすら人を見守るのが仕事だ。夜勤明けの楽しみは「ランチ酒」。仕事の疲れを癒しながら、離れて暮らす一人娘に、これからの人生に思いを巡らす。そんなある日、十歳になった娘から「話したいことがある」と連絡が入り――。
思い出の餃子×ビール、遠くへ行きたくなるお好み焼き×レモン酎ハイ、好きな人と食べたい白いオムライスと白ワイン……悩んでも、迷っても、食べる喜びが背中を押してくれる!

シリーズ第3弾。前回も少し展開がありましたが、今回はさらに大きな展開がありましたね。
祥子はまだ30代ですし、いろんなことに挑戦したって良いし恋だってしたって良いんですから!!
元夫のところに再婚相手との子供いなかったんだって今更思いました^^;
まあ、今の奥さんが娘さんを蔑ろにするとは思えないけど、それでもやっぱり実の娘はさらに複雑な環境になるわけですし、気になりますよね。
それにしても元夫は相変わらずクズ男ですねー。って家族がいる人に対して失礼ですね。祥子に対しては本当にクズ。祥子が言った通り。今の妻に気を遣いすぎ、祥子には気を遣わな過ぎ。ですよね。
最後に3人で笑いあえるなんて、祥子は凄いな…と思いました。
娘ちゃんのことを気にしつつ、新しい恋をゆっくりでも育てていってほしいなと思いました。相手も曲者だけど…^^;
私は元々ほぼ100%自炊な人間なので外食はほとんどしないのですが、この作品を読んでいると一人でご飯を楽しんでみたいなーと思います。

<祥伝社 2021.6>2021.9.29読了