わたしの幸せな結婚 (富士見L文庫)
顎木 あくみ
KADOKAWA
2019-01-15


名家に生まれた美世は、実母が早くに儚くなり、継母と義母妹に虐げられて育った。嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人、清霞。大勢の婚約者候補たちが三日と持たずに逃げ出したという悪評の主だった。斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世の前に現れたのは、色素の薄い美貌の男。初対面で辛く当たられた美世だけれど、実家に帰ることもできず日々料理を作るうちに、少しずつ清霞と心を通わせていく―。これは、少女があいされて幸せになるまでの物語。

試し読みで漫画を読んで続きが気になったので小説版を読みました。
美世の父親は恋人がいたにもかかわらず親が決めた婚約者と結婚し美世が生まれて、美世の母親は早くに亡くなったため父親はかつての恋人と結婚し子供も生まれる。そのため幼いころから使用人のように育てられた美世。漫画の方もなかなかひどかったですが文章でもひどいですね。
そして婚約者が決まったからと家を追いだされた美世。ほかに帰る場所がないと冷酷無慈悲と言われている婚約者のもとへ向かいます。
清霞は清霞で自分の容姿のせいで女性に対して嫌悪感を抱いており、美世もその女性たちと同じだろうと初めは冷たくあしらいます。
そんな愛情に飢えて生きてきた2人だからかお互いに相手を大事に想うようになります。
美世の扱いは最後までひどかったけど、この作品で美世の家族の問題は丸く収まりましたよね。良かった良かった。
でも美世はまだちょっと自信なさげですし、美世の能力も分からないままだし、清霞の家のこともよくわからないですよね。5巻まで出ているようですしそれが明かされていくのでしょうか。2も楽しみです。

<KADOKAWA 2019.1>2021.9.26読了