日本のある富豪が発見したという「聖遺物」。
世界的にも貴重なその「聖遺物」を手に入れるため、世界中のカトリックそして正教会は、威信と誇りをかけ「名探偵」を探し始めた。
いったい、なぜ?
それは、「聖遺物争奪」のために行われる、前代未聞の「推理ゲーム」に勝利するため。
アメリカ、ウクライナ、日本、ブラジル――。選ばれた強者たちは、全員が全員、論理という武器だけでなく「特殊能力」を所有する超人的な名探偵ばかりだった。つまり、全員が最強。しかし勝者は、たったひとりだけ。
つまり、真の名探偵も、たったひとり――。
世界最強の名探偵は、誰だ?
世界中の名探偵が日本に集まり推理ゲームを行う。
前段として各国の名探偵の能力が分かるお話があって、そのあと本編?でもある名探偵たちが集結して推理ゲームが行われるという流れ。名探偵一人一人の能力が凄すぎて驚き。
推理に関してはよくこんなに思いつくなぁ驚きながら読んで、物語の展開としてはやはり、えぇ!?と驚く展開があり^^;
最終的に名探偵たちが日本を満喫して帰っていったみたいで良かったです(笑)
いつもの似鳥さんによる注釈が今回も面白かったです。多分いろんな名探偵に関するネタがちりばめられていたんだろうなぁ。私は全然わかっていなかったけど。1番笑ったのは椎堂さんに向かって高崎さんが「せやかて工藤」って言ったところでした^m^このネタは分かる。
今回の名探偵の推理ゲームの舞台は北海道でしたが、似鳥作品って結構北海道が舞台だったり北海道ネタが出てきたりするんですよね。何でだろうと思って調べてみたら一時期北海道に住まれていたみたいで。道産子としては嬉しい限りです。北海道あるあるが分かるものがあって嬉しいです。キツネはエキノコックスが心配だから見つけても触らないとか^m^
またこちらも毎回恒例のあとがきもぶっ飛んでいて面白かったです。似鳥さん最高です。
似鳥さんの描くミステリを堪能しました。
<講談社 2021.8>2021.9.18読了