わたしの、本のある日々
小林 聡美
毎日新聞出版
2021-02-20


読書家でなくとも、本は読む。「本のある愉しい暮らし」を軽やかにつづったエッセイ集
「サンデー毎日」の人気連載「本のある日々」が一冊に! 映画『かもめ食堂』『めがね』などで知られる女優は、大の名文家でもあった。40代で社会人入学した大学での経験、俳句への熱中、旅先の出来事、演じるという仕事、友人たち、一人暮らしの日々......本を入口に、生活と仕事のあれこれを軽やかに、率直につづる読書エッセイ。巻末にはエッセイスト・酒井順子さんとの対談も収録しています。

小林さんってめちゃくちゃ読書家のイメージだったのですが、違ったんですね^m^
しかも45歳の時に大学に入学されていたことも知りませんでした。大人になってからの学び、素敵です。
紹介されている本は小説はほとんどなかったので既読本は少なかったのですが、どれもとても興味深くて面白そうな本ばかりでした。既読だったのは「図書館さんぽ」と最近読んだばかりの「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」と「本を読めなくなった人のための読書論」どれも素敵な本だったのでタイトルを読んだとき本当に嬉しかったです。特に若松英輔さんに関しては小林さんも100分de名著を見て知ったそうで。見た回は違ったみたいですけど私もその番組をきっかけに若松さんの本を読んだので凄い偶然!嬉しかったです。でも、若松さんが奥様と死別されていたことはこの本を読んで初めて知りました。まだお若いのに…。私が見たのは今年の3月。テーマは災害を考えるでした。毎週1冊ずつ紹介する形だったのですが、最終週に若松さんは涙をこらえながら熱く語られていて、私はその姿にとても感動してファンになったんですよね。それを一気に思い出して、小林さんに話したい!って思いました←
共通の既読本の中にもありますが、フィンランドに関する本も多かったように思います^^小林さんとフィンランドと言ったらやっぱり「かもめ食堂」を思い出しちゃいますよね。
「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」を読んだ時も思いましたが、フィンランドの「シス」の考え方が良いなと思いました。決して楽なものではなくて、厳しい状況でも心折れず、困難に立ち向かっていく強さ、勇敢さ。私もその気持ちは常に持っていたいなと思います。
やっぱり本を読むって良いなぁと思いながらこちらの本を読んでいました。
最後に紹介された本の一覧が欲しかったな…覚えていない本もあって残念^^;

<毎日新聞出版 2021.2>2021.7.9読了