東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情がある――。全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載! 旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の番外編第2弾!
番外編第2弾!表紙を見て、美音と馨の両親が登場するんだろうなと思って楽しみにしていました。
両親が居酒屋を開店するまでの過程や、商店街の方々との関わりが分かって良かったです。
さらに両親が突然亡くなり、大学を卒業したばかりの美音がお店を継ぐことになったころのことも。これは美音は本当に大変だっただろうなー…っていうか、この本を読んで今更美音と馨の名字を知らなかったことに気づきましたよ。あれ?今まで出てきたことがあったかな?いや、たぶんないよな…。
さらに現代の物語もありました。
要の高校時代からの友人である獣医師が新婚の家に上がり込んで2人の熱々ぶりに胸焼けする話と←
馨が要の母親に浴衣の着付けを教わりに家にお邪魔する話。こちらが凄く好きでしたねー。あぁ、こうやって家族って出来ていくんだなぁ…素敵だなぁと思いました。
最後のお話はいつもの「ぼったくり」の風景と、要の取引先のドイツ人の方とのお話。
ぼったくりはインバウンド対応もばっちりですね^^
今回も面白かったです。もうこれで見納めなのかなー。まだ読んでいたいなー。
<アルファポリス 2021.2>2021.7.2読了