女流作家・重松時子が謎の薬物死を遂げてから4年が経過する。彼女をしのび、絵里子、静子、尚美、つかさ、時子の担当編集者のえい子は木曜日を挟んだ3日間、時子の家に集まる。彼女たちはまだ時子の死を割り切れないでいたが、そこへ花束が届く。添えられたメッセージカードには“皆様の罪を忘れないために、今日この場所に死者のための花をささげます”と書かれていた。絵里子たちは時子の死についてあらためて推理し始める。
2002年公開の映画です。原作も読んでいるのですが確か原作を読んだ時点で映画が公開された後だったので、いつか見たいなぁと思っていた記憶があります。
まさか20年近く経ってみるとは思いませんでした。WOWOWさんありがとうございます←
作家・重松時子を偲び、作家であり親戚である絵里子、静子、尚美、つかさの4人と時子の担当編集者であるえい子は木曜日を挟んだ3日間、時子の家に集まる。4年が経った今年は花束が贈られてきたことにより、例年とは違う時間が流れていく。
原作と映画のラストが異なるということは知っていたのですが、いかんせん原作を読んだのも20年近く前なので^^;すっかり忘れていました。
映画はまるで舞台を観ているような場面展開で面白かったです。
舞台はほぼ時子の家のリビング。登場人物はほぼこの5人。
5人が時子の死の真相について、また自分と時子の関係について、今まで話してこなかったことを語っていきます。
皆さん作家さんだけあって一筋縄ではいかかない人たちばかり。どんだけ隠してんだよって思うくらいあとからあとから新事実が出てきます。それはもう本当に最後の最後まで。
最後にすべての真相が明らかになります。
『奇怪な暗い神殿 希望だけを待つ!
それは 死が新しい太陽のように空を飛び
彼らの頭脳の花々を 咲かせるだろうということ!』
――ボードレール『芸術家の死』より――
映画はこの文章から始まり、この文章で終わります。それがすべてです。
原作よりも映画の黒幕の方がひえーとなりましたよね。
まさしく舞台のように見終わった後に余韻の残る作品でした。
20年近く経っちゃったけど、観れて良かった。面白かったー。
それにしても登場した皆様は20年前とあまり変わっていないですね。前も今も変わらず美しかったです。