芦屋の古い一軒家で暮らす眼科医の遠峯と、そこに転がり込んだ後輩で小説家の白石。男ふたりの同居生活は、気安くて快適だ。白石の作る晩飯もうまい。そして、甘党の遠峯が欠かさないおやつ―。ほんのり温かい手作りショートブレッド、温泉帰りに炭酸煎餅、仮想彼氏が作るティラミスっぽいやつ、大人のスイーツ、コーヒーモンブラン、夏風邪には綺麗な銘菓ういろう、罪深さで美味しさ割増な裏おやつのホットケーキ、特別なデザート、クレープ・シュゼット―。今日もおやつ箱には甘い幸せが詰まっている。男ふたりのおやつ歳時記。

2冊目です。
4月から3月までの12ヶ月を遠峯と白石の視点で交互に描かれています。
それぞれが相手のことをどう考えているのかが分かるのでなんだかにやにやしちゃいますね。
お互いに頼り頼られで、でも締めるところは締めるというか。そのちょうどいい塩梅が2人は似ているのかなと思います。じゃないと高校の時の先輩後輩という関係だけでは1年以上同居なんてできないですよねー。
それにしても白石が作る手料理も、外食先で食べる料理もおやつもどれも本当に美味しそう。
兵庫県に行ったことはありますが神戸と西宮にしか多分行ったことがなくて。こちらのシリーズを読んで芦屋市で行きたいお店が増えました。お取り寄せやお土産で登場した品々も。
あと神社仏閣めぐりが好きな人間としては湊川神社に行ってみたいです。楠木正成が祀られているなんて・・・!!!行かないわけにはいかないですよね!!!
2人の関係性が微笑ましくて羨ましかったです。先輩のおかげで両親と和解が出来てよかったね…
次回作も読むのが楽しみです。

<プランタン出版 2019.11>2021.6.23読了