ふじさき記念館にインクメーカーとガラスペン作家によるコラボ企画が持ち込まれる。館長の一成は百花に協力を頼むが、「インク沼」と言われるほど人気のカラーインクに百花自身すっかり魅了されてしまう。商品のネーミングに悩む百花。ある夜、母の冬海から百花の父親の遺品である万年筆を渡される。作家だった父との会話を懐かしく思い出した百花は、自分の名前の由来が童謡「春の小川」だと知らされる。そして、企画会議で百花の出した童謡のタイトル案が採用され、カラーインク単独でも商品化され発売されることに! しかし、製造数が上がったことで藤崎の本社の営業部、一成の従兄弟浩介からの横やりがまたしても入り、企画が本社案件になってしまい……!? 紙に書く、思いを書く。そして、伝わる優しい絆。
シリーズ第3弾です。文房具が好きな人にとってはこの作品はたまらないですよね。
この本を読んで、紙の素晴らしさを改めて知ることが出来た気がします。
お母さんと叔母さんの実家に行ったお正月のお話もよかったけど、やはり最後のお話が好きでした。浩介は私も嫌いなんですけど^^;
カラーインクもガラスペンも気になってはいたのですよ…でもちゃんと文具店に行って見に行ったことはなくて。私も字を書いたり手紙を書いたりするのは好きなので沼にはまるような予感もして見れないのもあります^^でもやっぱり見てみたいな。
百花はここでアルバイトを始めて趣味が仕事のようになってきていますよね。やりがいを感じているのが伝わってきてうらやましいです。これから百花の周りの環境はどう変化していくのか、それも楽しみに読んでいきたいシリーズです。
<KADOKAWA 2021.2>2021.5.7読了