怪盗マゼランを名乗る人物から届いた「祭の夜 金塊を頂く」という予告状。しかし、実際に起こったのは密室殺人事件だった。空飛ぶ舟や湖の巨大生物などの目撃情報が上がる金延村で、いったい何が起こっているのか? 金塊を祭る村で起きた事件を描いた表題作をはじめ、音野たちの友人が持ち込んだ髪が伸びる人形の真相を推理する「人形の村」など、書き下ろしを含む4編を収録。世界一気弱な名探偵がいやいやながらも謎を解決する大人気シリーズ、第三の事件簿。
シリーズ3作目。っていうか1作2作は割とすぐに出たのに今回ってすんごい久しぶりじゃない?12,3年経ってるよね!?新刊で発見した時はびっくりしましたよ!と、同時にどんな人たちだっけ?って思いましたよ^^;読んでいくうちに思い出していきましたけども。
音野は推理力は素晴らしいんだけどなー。ホント世界一のひきこもり探偵ですよ。別な作家さんでもひきこもりの探偵いるけど←
初めの「人形の村」はてっきりオカルトっぽい展開なのかと思ったらとんでもなかったですね。人の弱みに付け込むなんて最低ですよね。
そして表題作。4編ありましたけど、ほぼこの作品がメインですよね。トリックのスケールの大きいこと!さすがでした。なんか村で起こりそうな感じですよねー(ざっくり)
さらに解決したのかと思ったら最後に同じ村でまた事件が!それはあっさりではありましたけど面白い展開でした。
音野兄の事件も面白かったですね。兄は音楽家であり探偵でもあるのですね…推理力は弟に負けていません…。
これからもこの頼りない^^;ホームズとワトソンの関係は続いていくのでしょうか。続編も読みたいです。
<東京創元社 2021.3>2021.4.22読了