小田原を抜けてしばらく経った頃、国道沿いに元プロレスラーが営む「ルート517」という店が見えてくる。
ドライブインというより、大衆食堂というのにピッタリなため、「国道食堂」という名もある。
この店の食事は、どれも美味しいが、ちょっと変わっているのは、プロレスのリングがあること。
さまざまな人々が集うこの店には、偶然か運命のいたずらか、とんでもないことが起きることがあって……。
好調シリーズの続篇刊行!
黒岩蘭子 三十三歳 トラックドライバー
加藤和美 三十八歳 保険外交員
池野美智 三十四歳 総合商社徳萬 アグリビジネス部一課マネージャー
高幡しずか 三十六歳 ネイチャーフォトグラファー
賀川みさ子 七十一歳 〈国道食堂〉従業員
賀川ふさ子 七十一歳 〈国道食堂〉従業員
鈴木みのり 二十四歳 株式会社日番印刷 インハウスデザイナー
桜川順子 三十六歳 巡査部長 武蔵野警察署大尽稲荷前駐在所 育休中
小村美也 十七歳 治畑市立東第一高校三年
久田亜由 二十七歳 株式会社ニッタ 機器オペレーター
夏川伊久美 六十九歳 元女優
有宮波乃 三十四歳 茶道講師
高幡しずか 三十六歳 ネイチャーフォトグラファー
黒岩蘭子 三十三歳 トラックドライバー
二方将二 二十九歳 マンキュラスホテル東京 料飲部企画課ディレクター
二方一(将一) 三十四歳 俳優
本橋十一 五十八歳 〈国道食堂〉店主(元プロレスラー)
黒岩蘭子 三十三歳 トラックドライバー
前作から1年後くらいなのかな?
初めて登場した人もいましたし、前回登場した人も進展があったりして面白く読みました。
今回の軸は和美なのかなー。十一も大きく関わっているわけだし、和美の元夫も絡んでいて和美にも元夫にもたくさんの人が関わり絡み合って繋がっていく。
元夫に見つからないようにと思っていたのに意外な形で繋がってしまったりしてドキドキしました。まあ、小路さんの作品だったらハッピーエンドになるだろうとは思いましたけど^m^それでも。
将一がしっかり俳優になって活躍しているのがビックリでしたが良かったなーとも思いますね。なるべくしてなったんでしょう。彼女さんとも良い感じで何よりです。
最後はどう収めるのかと思いましたが、割とあっさり目でしたね^m^
もうみんな幸せならいいですよ。読んでいるこちらも優しい気持ちになります。
まだ気になる展開もあるから、続いていってほしいなと思います。
<徳間書店 2021.1>2021.3.29読了