東京郊外にある古びた洋館。そこには先端科学では治せない患者と家族の「人生」を治療する名医がいる。凄腕、イケメンだけど、ちょっと変わり者の医師青島倫太郎。目が悪くなったのに車の運転をやめない父。怪しげなサプリにはまる母。仕事のストレスで血圧が上がった息子。民間治療に心酔した妻……。そんな患者を持つ家族たちはどうしたらいいのか。マドレーヌと紅茶の香る古い洋館の診察室を訪れた患者と家族は、青島と話をするうちに、隠していた心の内を打ち明けてしまう……。現代の赤ひげ先生が、鮮やかに患者と家族のトラブルを解決するハートウォーミングお医者さん小説。
この物語に登場するのは総合内科という診療科です。
自分の今の病状で何科にかかって良いか分からない場合に相談する診療科…ですよね?
私は幸いなことに持病などがないので、定期的に行くのは人間ドックと歯医者くらいなのですが^^;
それでもたまに病院にかかると、ほとんど目線が合わずに診療が終わることがあったりして、不信感まではいかないまでも本当に分かってる…?と思うこともありました。
青島先生のような人が近くにいてくれたら、高くても診療を受けてみたいと思います。
看護師のミカも、見た目は奇抜でもお仕事がしっかりできる看護師さんなのが分かって安心できます。
どのお話も身近にありそうな問題であったり病状であったりしたので身につまされるというか、ある程度の年齢になったら自己判断せずに病院に行って定期的に検査を受けるようにしよう・・・と思いました。
同じ病院が舞台なので連作短編のような形になってもいて、リンクも面白かったです。
<小学館 2020.12>2021.1.25読了