初めてのご飯がドッキリだった「一生ついていこうと心に誓った人」、トライアスロン中に心を打ち抜かれた「背中で見せる理想の上司」、南極でテントが壊れても平気な「素敵なじじい」、全力で泥水に飛び込む「おもしろ女優」ほか、「拝啓 安室奈美恵さま」「わたしの新しい家族」etc.等身大のイモトアヤコが出会った、旅先での人々、芸能界の友人たち、大好きな家族、そして夫。初のエッセイ集。
エッセイでこんなに泣いたのは初めてかもしれません…。
イモトさんはお仕事を通して本当に素敵な方とたくさん出会われたんですね。でもそれは、イモトさんご自身の人柄もあるのだと思います。
最初にうるっとしたのは元コンビのバービーさんとのお話です。
売れない時期でも家にお花を飾っていたバービーさん。同じようにお金が無いはずなのにその少ないお金でお花を買う意味が当時は分からなかったというイモトさん。イモトさんの言葉に私は共感してしまうけど、若い時から心にちゃんと余裕を持っていたのかなーと思って改めてバービーさんのすごさを感じました。昔は知らなかったですが、バービーさんの人となりやお部屋をテレビで拝見したことで、こだわりが強くてやりたいことがたくさんあって、そしてそれをちゃんと実行に移している感じがひしひしと伝わってきて、私は凄く尊敬しているんです。読んでいてやっぱり凄い人!と思いました。
次に泣いたのは安室奈美恵さんへのラブレター。台湾で安室さんと対談した番組、私見てました。しばらくずっとHDDに入れっぱなしにしていてたまに見て一緒に泣いてました^^;(ずっと取っておきたかったけど容量との闘いにより泣く泣く消去…)こちらのラブレターを読んで、あの時の映像が脳内再生されてまた泣いてました…。わかりみがひどい。
そして「わたしの大好きな人」
この原稿を書かれている時、掲載された時、数か月後にその大好きな人と永遠に逢えなくなるなんて、露ほども思っていなかったですよね。竹内結子さんと出会った舞台の話。その舞台の地方公演で過ごした竹内さんとの時間。その後の友人としての関わり。私は全く関係ないのに、文章を読んでいるだけで愛おしさを感じました。最後に結婚を祝福していて、たまには私と遊んでねで締めくくられていました。そして後日談。涙が止まりませんでした。
旦那さんとのエピソードも面白かったです。私、イッテQはほとんど見たことが無くて(ごめんなさい)旦那さんの事は存じ上げていないのですが、ご家族に挨拶に行って、お姉さんが嬉しくて涙したエピソードなんて素敵すぎてこっちも泣きそうになりました。
今は海外ロケの先行きが見通せなくて、歯がゆい思いをされていることと思います。
1日も早く収束して、ロケが出来て、みんなとハグが出来ると良いですね。
<文藝春秋 2020.11>2021.1.17読了