公務員試験を突破して味岡市の職員に採用された稲嶺双葉(いなみね・ふたば)は、味岡市立図書館で司書として勤務していた。
図書館には様々な雇用形態が有り、専従職員として働けることが如何に幸運なことなのかを知る。
「狭き門」をくぐり抜け図書館員になれる人数は年々少なくなっている。
図書館での多岐に亘る仕事から、実際に働く司書の姿が見えてくる……。
シリーズ第2弾です。司書という仕事がとても分かりやすく、身近に感じられる気がします。
始めのテーマは雇用形態について。今は圧倒的に非正規職員が多いんですよね…。本当に狭き門。もんですらなく針の穴くらいっていう人もいます。図書館によってはカウンターだけ委託しているというところもあって、幅広く司書の仕事が出来ないという場合もあるようです。
あとは地域と行政の関わりでしょうか。議員さんとかホントいろんな考えの方がいるから対応も大変ですよね…。
「本当に専従の司書になりたいなら、司書としてのスキルを身につけて、全国どこでも行くくらいの覚悟が必要だ」と書かれた箇所がありました。その覚悟は前から持っているのだけど、この本を読んで俄然やらなければという想いが沸いてきました。頑張ります。
<勉誠出版 2020.11>2020.1.6読了