沙漠と青のアルゴリズム
森 晶麿
講談社
2020-11-26


時は2028年。第三次世界大戦により滅亡の危機に瀕した日本人。その数少ない生き残りの少年・ヒカルはある日避難先のノルウェー・ヴェストヴォーゴイで、一冊の画集を手にする。その中にあったKという画家による“塔と女三部作”では、日本のカタストロフがすでに2000年前後から予言されていた。一方、2015年の東京で、「黒淵教授」シリーズ最新作の担当になった新米編集者の未歩は、作者のスランプが過去の三角関係にあると知り、二日酔いで夢現のまま、その友人画家・Kの自宅へ向かう。だが、そこで待っていたのはKの首なし死体だった―!過去と未来、現実と創作世界が錯綜する先に待ち受ける結末とは?

1900年、2000年、2015年、2028年が錯綜する物語。
・・・うーん…難解だった・・・。難しかった。頑張って読んだんですけど…。SFを読みなれていないのもあったのかも…と言い訳。
ただ、夏目漱石やサン=テグジュペリ、そして森さんお得意の←エドガー・アラン・ポーなどが登場して絡み合っていくのは面白かったです。っていうか黒淵教授と付き人ってまんま黒猫じゃないか!とツッコミを入れながら読んでました^m^黒淵教授と付き人のお互いを強く想い合っているのも同じ。違う世界で生きている黒猫たちなのかなぁなんて思いながら読みました。こちらはちょっと悲しいけど…
始めはバラバラだった世界たちが一つに繋がっていくところは面白かったです。ページ数が多くて分厚かったけど濃厚な物語でした。

<講談社 2020.11>2020.12.27読了