オススメ!
お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?悩める人々が立ち寄った小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押しします。『木曜日にはココアを』の著者が贈る、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。
図書室というタイトルに惹かれて読みました。ずっと気になっていたのですがようやく読めた初読み作家さんです。
大福のような大きな司書さんというのがインパクト強いですね。お名前は小町さゆりさん。お団子頭でかんざしを挿しています。
5人の男女が図書室を訪れ本の相談と同時に少し人生の悩みも打ち明けます。
その時に本の案内と共にさゆりさんは羊毛フェルトで作った付録を渡してくれます。まるで意図したかのようなラインナップ。でもそれは自分が見つけ出した答えだとさゆりさんは言います。
性別も年齢も関係なく、皆さんが本を通して、図書室を通して変わって言っている姿を観れてこちらも幸せでした。みんな同じ区民だからリンクしているのも良いですね。
1番好きだったのは浩弥が初めて受け取った給料を全部お母さんに渡して感謝のメッセージを伝えたところ。それはお母さん泣いちゃうよね。こっちも泣きました。
20代の悩める女の子の話も、メリーゴーランドに乗っている40代女性の話も凄く胸に刺さりました。起業したいと思いつつ前に踏み出せない30代男性の話も、退職したお父さんと奥さんのお話もみんな良かった。読んで良かったです。
青山さんのほかの作品も読みます。
<ポプラ社 2020.11>2020.12.14読了
読んでいてあたたかい気持ちになる本であっという間に読み終えてしまいました。
浩弥のお母さんへ感謝のメッセージを伝えたところは浩弥も社会へ踏み出せてお母さんもそばで見守っていて本当によかったねと私も泣きながら読んでいました。
20代の女の子の話に「ぐりとぐら」が出て来た時はみんなの手話で健くんが優しく読み語りしていたのを思い出し嬉しかったです。
素敵な本に出会えて元気をもらえました。