マーケティングリサーチ会社で働く佐藤は、劇的な出会いをひたすら待っている。ある日、仙台駅前で街頭アンケートを取っていると、多くの人が立ち止まってくれない中で1人の女性が快く応じてくれた。佐藤は、親友の「出会いなんてどうだっていい、後で自分の幸運に感謝できるのが一番だ」という言葉を思い出す。
WOWOWで今回が初回放送でした。次の日がお休みだったので、リアルタイムで見ていました。
原作も読んでいたのですがうっすらとしか覚えていなくて。でも観ていくうちに思い出しました。
原作でワクワクしながら読んだ伏線もちゃんと張られていたし、キャストも小説からそのまま出てきたようで皆さんが魅力的でした。
登場人物たちが微妙に人間関係で絡んでいるのが本当にたまらないですよね。
私が原作を読んでいた時に大嫌いだった織田(笑)矢本君はそのまま大嫌いな織田になっていました^^褒めてます。変なやつで偉そうで、でも意外と良い事を言う奴。奥さんも娘さんも綺麗だったなー。
泰造さんも凄く良い味出してました。10年前も今も渋くてかっこよかった。
ボクサーも奥さんも出会いが突拍子も無いけど、それでも素敵で、その出会いによって結ばれて支え合って。10年後の奥さんの表情が貫録を感じて貫地谷さん凄い…と思いました。
多部ちゃんも凄く凄く可愛くて魅力的な女性で、佐藤ちゃんと大事にしてやれよって思って見てました←
そして、春馬君は原作そのままの佐藤でした。平凡で頼りなくて、でも優しい佐藤。褒めてます。凄く褒めてます。ぼんやりした顔して駅前でアンケート調査をお願いする姿、猫背の姿、プロポーズをずっと言い出せなくて結果間抜けな形になってしまった姿、彼女が実家に帰ってしまい、呆然とした姿、プロポーズを彼女が受け入れてくれて凄く凄く幸せそうな顔をしている姿、どれもが素敵でかっこよくて、涙が出そうになりました。
斉藤和義さんの歌が当たり前なんですけどはまっていて、やっぱり伊坂作品に斉藤さんの歌は欠かせないなぁと思いました。斉藤さんに歌詞の依頼を受けて、でも伊坂さんは歌詞は書けないと断って、でも小説なら書けると斉藤さんに渡した1つの短編。その物語から生まれた斉藤さんの曲。
今回、「ベリーベリーストロング〜アイネクライネ〜」観終ってからすぐに聴きました。映画の世界そのままで不思議な感じでした。今更なんですけど・・・。何だかいろんなことが繋がっていて映画もこの曲も全て「出会い」なんだなぁと思ったら、胸が熱くなりました。
この映画を見れて良かったです。素敵な作品をありがとうございました。