家の声が聞こえる―幼い頃から不思議な力を持つ大学院生・遠野守人。縁あって、川越は菓子屋横丁の一角に建つ築七十年の古民家で、住みこみの管理人をすることになった。早くに両親を亡くし、人知れず心に抱くものがある守人だったが、情緒あふれる町の古きよきもの、そこに集う人々の物語にふれ、自分の過去にむきあっていく。人もものも、記憶を抱いて生まれ変わることができる。心のいちばんやわらかな場所にやさしく沁みる新シリーズ、第一作。
「三日月堂活版印刷」シリーズ以外で著者さんの作品は初めて手に取りました。
こちらも舞台は川越なんですね。著者さんにとって特別な場所なのでしょうか。
今回の主人公は家の声が聴こえる不思議な力を持つ大学院生。幼い頃に両親を亡くし、厳格な祖父の下で育てられたため、人と距離を持って深入りしないように生きてきた。
縁があって川越の古民家で暮らすことになった守人は古民家が何か歌を口ずさんでいることに気づく。
川越で沢山の人と関わっていくことで、守人は徐々に心を開き、自分の過去とも向き合うようになっていきます。
べんてんちゃんが良いキャラしてましたね。大事に育てられてきた女の子なんだろうなと思いました。べんてんちゃんは守人の事が気になっているのかな?そういう気持ちはないのかな。2人の関係も変わっていくのでしょうか。
楽しみに読み進めていきたいと思います。
<角川春樹事務所 2018.8>2020.11.2読了