猫弁と星の王子
大山 淳子
講談社
2020-09-16


婚約したものの、事情により、まだ結婚には至っていない百瀬と亜子。二人が喫茶店にいるとき、「ちょっと見ててもらえますか」と、百瀬の腕に渡されたのは、赤ん坊だった…!一方、上京してきた正水直は、入学金詐欺に遭い、途方に暮れていた。しかし人を助けたことがきっかけで春美と出会い、百瀬のもとへたどり着く。さらに、「死なない猫」の相談まで舞い込み、百瀬は今日も奔走中、事務所は一層賑やかに!果たして、百瀬と亜子の関係はどうなる―!?

前回で終わりだと思っていたので、また逢えて嬉しかったです。
6年振りなんですね。でもこの作品の中では多分時間は進んでいない?
今回は赤ん坊を手渡されたり、入学金詐欺に遭った女の子を引き取ったり、死なない猫の真相を請け負うことになったり何だかいろんなことがありましたね。赤ん坊の事はさておき、色んな出来事が繋がっていくのが面白くて、読む手が止まらなかったです。
百瀬は本当にどんなことがあっても怒らないですね。誰にでも手を差し伸べる。それで今回もたくさんの人が救われたと思います。
2人で甘い雰囲気にはなかなかなれないけど、百瀬と亜子の関係がとても素敵で理想的でした。
また2人に会えたら良いなと思います。

<講談社 2020.9>2020.10.20読了