特殊能力を有し、知力・体力も常人以上、さらに性格も温厚で、犯罪など起こさないはずの「花人」による日本初の殺人事件が発生。警視庁捜査一課の火口竜牙は、花人警察官・水科此葉とともに捜査を開始、ほどなく事件は解決する。しかしその矢先、第2、第3の犯行が―急展開する本格ミステリ!
実在しない「花人」という人物が事件のカギを握ります。
日本人のうち2%だけ存在する花人、ほとんどの人が容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能で性格も穏やかで、年収も常人に比べると高めという妬み嫉みを受けそうな人々。
日本はマイノリティー側として生きるには辛い国ですからね…。実際にこういうことがあったらこの物語のような展開になることもあり得るだろうなーと思いました。似鳥さんは本当にこういう世界観を作られるのが上手いなと思います。
読んでいて嫌な気分にしかならなかったですよねー。偉そうに話すコメンテーターが腹が立って腹が立って^^;
事件は一体どのようになっていくのかと思いましたけど、予想だにしない展開になって驚きました。警察の闇を見た気がしましたよ←
火口が正義感が強くてかっこよかったですね。「全部失うつもりか?」という問いに対して「最悪でも「今の仕事を辞める」だけです」って言葉にしびれました。
水科さんも博識で明るくて素敵でした。でも、その明るさには今まで生きにくかったからこその処世術のようなものだったんですね。
2人の未来が明るいものになりますように。
<河出書房新社 2020.9>2020.10.14読了


