妖し (文春文庫)
小池 真理子
文藝春秋
2019-12-05


暑い日になぜか起こる奇怪なある出来事、風鈴の音が呼び覚ますもう一人のわたしの記憶、死んだはずの母が見えるわたし、病院から届いた友人のSOS、旧いブザーを押す招かざる客…。それは不思議な夢か、それとも妄想なのか?10人の豪華執筆陣が“怪異”をテーマに描く、短篇アンソロジー。極上の奇譚小説をあなたに―。

10人の作家さんによるアンソロジー。豪華でしたね〜。
最初の恩田さんのお話はなんかもう恩田さんって感じで(どういう感じだ)背筋がゾゾっとするような怖さでした。あのお店の夫婦はどうなったのだろう…。
米澤さんのバナナの研究をする女性の話はバナナに関する内容が専門的で独特過ぎて難しかったですが^^;最後めちゃくちゃ怖かったんですけど。要は主人公が旦那さんを…ってことですよね?所長も理解した上で研究を進めていくってことですよね。怖。
「真珠星スピカ」も好きだったな。いじめの描写は嫌だったけど、お父さんのお母さんに対する愛情が最後に分かって良かった。

<文藝春秋 2019.12>2020.8.14読了