安倍家は男子が育ちにくく、祥明の父も祖父も、その蔵書に目がくらんで婿入りした貧乏学者である。初めて叔母のいる国立の安倍家を訪れた山科春記も、妖怪学を研究する身から、書庫が羨ましくて仕方がない。そして、初めて会った叔母の息子、中学生の祥明少年が書庫で読みふけっていたのは、稀少な『諸国百物語』の原本で…。くせもの揃いの登場人物たちが次から次にあらわれる、今昔のお蔵出しエピソード満載!
今回はスピンオフでいろんな登場人物の目線で沢山の物語が書かれていました。面白かったな。
最初は祥明が中学生だし、三井と倉橋が小学生の時の話もあったし、瞬太のお母さんの姪の馴れ初めも出てくるし。懐かしさもあり、新鮮味もありました。
これからまた話は展開していくのでしょうか。瞬太たちももう高校3年生だけど…。
本編も楽しみにしています。
<ポプラ社 2019.11>2020.7.27読了