日日是好日 [ 黒木華 ]
真面目で、理屈っぽくて、おっちょこちょい。そんな典子(黒木華)は、いとこの美智子(多部未華子)とともに「タダモノじゃない」と噂の武田先生(樹木希林)のもとで“お茶"を習う事になった。細い路地の先にある瓦屋根の一軒家。武田先生は挨拶も程々に稽古をはじめるが、意味も理由もわからない所作にただ戸惑うふたり。「お茶はまず『形』から。先に『形』を作っておいて、後から『心』が入るものなの。」と武田先生は言うが――。青春の機敏、就職の挫折、そして大切な人との別れ。人生の居場所が見つからない典子だが、毎週お茶に通い続けることで、何かが変わっていった……。
先日、WOWOWさんで初放送されました。
こちらの映画は前から見たかったので、私には珍しく録画してすぐに見ました(笑)数日は経っているけど。こちらは原作が自伝なんですね。あらすじを見て知りました^^;著者さんは今でも茶道を習われているとか。
私もやってみたいなぁと何度か思って、思ったままになってますね…。
所作が本当に細かくて丁寧で美しい。これで着物ならなおの事美しい。
樹木さんは本当にお茶の先生みたいだった。優しい優しい物語だった。
主人公の典子は真面目で融通が利かなくて、理屈っぽくて、おっちょこちょい。そして多分頑固。
多分、典子たちの時代は就職氷河期。その時代に出版社だけ受けて全滅して、でも他の企業は受けないっていうのは結構な頑固さが無いと無理だと思う。でも、その不器用さが愛おしかった。私も典子と美智子なら絶対に典子の方だと思うから。典子が悩んで泣くのを見るたびに、私も泣いてた。
自分の居場所、私も今も探してる。でも典子は24年お茶を習い続けてちゃんと居場所を見つけてる。それは羨ましかったです。
最後に典子が言葉の意味を理解した「日日是好日」
寒い日は寒さを感じ、暑い日は暑さを感じ、雨の日は雨を感じ、風の日は風を感じる。
水の音や風の音を感じる。草花の芽吹きや開花を愛でる。日々のあわただしさに翻弄されて、見えなくなってしまっている日々を感じる。その素晴らしさを気づかせてもらった気がします。
樹木さんの存在感が本当に素晴らしい。佇まいがオーラが凄い。
毎回異なる掛け軸も素晴らしかった。私も日々を丁寧に生きていきたいです。