イマジン?
有川 ひろ
幻冬舎
2020-01-22


想像力は、あるかい?
憧れの映像制作の現場に飛び込んだ、良井良助(27歳)。
聞き慣れない業界用語が飛び交う現場に戸惑う日々だが、そこは現実と物語を繋げる、魔法の世界だった。
「必死で知恵絞って想像すんのが俺たちの仕事だ」
やがて良助は、仲間たちが作品に傾ける熱意に、焦がれるような思いを募らせていく——。
走るしか能のない新米、突っ走る!行き先は、たぶん未来。
「有川浩」改め「有川ひろ」の、お仕事小説&ベタ甘ラブコメ。
涙と笑顔と元気が湧いてくる、待望の最新小説!

久しぶりの有川さんの新刊。長編は4年振りだそうです。「アンマーとぼくら」以来かな?
今回はお仕事小説。
知り合いに誘われて飛び込んだ映像制作の現場で青年は成長していきます。
元々その業界を目指していたのに、採用されて1日も勤務していない会社のせいで夢を絶たれるなんて哀しすぎますよね。
見ていてくれる人はちゃんといるってことですよね。
良助も真っ直ぐで一生懸命で優しい良い子でした。現場にいられることが出来て号泣しちゃうのとか可愛いですね。でも、それくらいうれしいという気持ちは分かります。
色んな問題に直面するけど、自分で考えたり周りに助けられたりして良助が目に見えて成長していく感じが読んでいて素敵だなと思いました。
映像を作り上げるのにたくさんのスタッフさんが関わっているんだなということを改めて感じました。
良助と幸の関係もニヤニヤしちゃう感じでそこも流石有川さんです^^
面白かったです。私も仕事に一生懸命になれるよう頑張ろうと思いました。

<幻冬舎 2020.1>2020.4.1読了