爽香の新たな仕事は経営不振に陥ったショッピングモールの再建。二世社長・清原や卑屈な社員・永松らに振り回されながらも、着実に仕事をこなしていく。そんな中、名女優・栗崎英子は病を克服するため大手術に臨むことを決意。一方、不動産会社“M地所”で巻き起こった男女の愛憎劇は、思いがけず爽香の日常と交錯し…。登場人物が年齢を重ねる人気シリーズ!文庫オリジナル、長編青春ミステリー。

爽香も40歳になってしまいました…。時が経つのは早いですね←
カルチャースクールの仕事が軌道に乗ったため、爽香の次なる仕事は経営不振に陥ったショッピングモールの再建。こちらでも手腕を発揮して売り上げを伸ばすことに成功した爽香。でも、それを面白く思わない人もいるんですよねぇ…。旦那が前科持ちというのは、明男と一緒にいる限り一生ついて回ってしまうのだと思いますけど、辛いですね。そしてそれを利用しようとするのは卑怯です。爽香に逆恨みした男と、好きになった女が思うように自分のものになってくれずトチ狂う男。本当に、自分勝手ですね。
色々人間関係が絡み合い、明男に危険が及びます。まさか差し違えるんじゃないかと思いましたけど←そうではなくて良かったです。にしても、明男はいい加減にしてほしいですね。あっちにふらふらこっちにふらふら。仕事が忙しいとはいえ、爽香は家庭をそっちのけにしているわけではありません。明男の事も珠美の事もちゃんと考えています。色んな人に振りまわされているけど。どれだけ爽香を悲しませれば気が済むんだろう。
今回で関係が終わってくれればいいのだけど…。
私、正直結婚して途中で明男がまた誰かのところへ行ってしまうか、誰かに殺されるかして爽香はシングルマザーになるんじゃないかと思っていたんです^^;それはならなそうですね。いや、まだ分からないけど。
ただただ爽香には幸せになってほしいです。既刊も残り数冊になってきました…。

<光文社 2013.9>2020.3.10読了