図書館先進国としてレファレンス・データアクセス・情報リテラシーの専門家たる司書職の確立が急務である。「図書館職員改革」論。
日本の司書という職種の歴史についてや、現在の公共図書館での司書職の在り方など著者さんの視点で書かれています。
司書の資格は大学もしくは短大で必要単位を取得すれば卒業と同時に司書となる資格が与えられ、図書館などに勤務した際は司書として勤務できる…みたいな感じなんですかね。
なので、司書の資格を取って卒業する人は毎年何千人にも上ります。
でも、司書として正規職員で図書館に勤められる人はほんの一握り。それは司書という仕事、職種について国や自治体がきちんと把握できていないからではないか。そんなことを著者さんは訴えています。
海外で司書資格は大学院までいかないと取れなかったりする難しい資格です。だからこそ必要で大事な資格であり職種だと認識されている国は司書という仕事をちゃんと行えているような気がします。
と言っても私が知っているのはニューヨークの図書館と北欧の図書館くらいですけど。しかも本で読んだだけ^^;浅い知識ですが。
司書という資格がもっと認識されれば、図書館司書の仕事ができる人がもっと増えるんじゃないかなぁと私も感じます。
<日本評論社 2019.12>2020.3.1読了