夫婦水入らずでの欧州旅行を楽しんだ爽香と明男。フランクフルトで、爽香は女優の笹倉弥生、劇団主宰の喜多原光夫と知り合う。帰国後、爽香が出席したパーティ会場に二人の姿が。会場ホテルのトイレで喜多原が殺される。一方「G興産」社内では、爽香を退職に追い込もうと謀略を企だてる同僚が―。読者とともに登場人物が年齢を重ねる人気シリーズ第二十一弾。

結局欧州旅行に行ったのね…という冒頭^^;海外でも多少何かしらに巻き込まれつつも無事に帰国した二人。
それでも、爽香を落ち着かせてはくれないんですよねー。何だか気になるという爽香の勘は当たるんですよね。だって21年も事件に巻き込まれているんですから^^;相変わらずの忙しさだし、優秀だけど因縁をつけてくる人はいるし、爽香を辞めさせようと兄が利用されたりまあまあ色々巻き込まれますね。
それでも殺し屋とか元取り立て屋とか、色々事件に巻き込まれたからこそ出来た味方もいて。良かった良かった…というべきなのかなぁ。兄も懲りてくれたら良いんだけど…。両親もあんなふうに育てた自分たちが悪いと言っておいて結局は爽香頼みだったりするし…なんだかなぁ。釈然としないですけど。
そして物語のラスト。何となくそんな気はしていましたよね。翌年刊行の作品タイトルで予感はしてました^^
これで爽香が落ち着けば良いんだけど…落ち着かないんでしょうね…。今回は大きな謎を残して終わりましたし…これは続くのかな…。

<光文社 2008.9>2020.2.21読了