“レインボー・ハウス”も開業し、チーフとして忙しい毎日を送る爽香。ある夜、爽香は、暴走族に襲われたという少女を助ける。その同じ晩、S工業グループ会長の息子・色部健治が暴走族同士の抗争で殺されていた…。犯人は、健治と対立するグループのリーダー・緑川邦夫だという情報が入るが…。読者とともに登場人物たちが年齢を重ねる人気シリーズ第19弾。
爽香の姪である綾香の事が気になっていたのですが、人物紹介でネタバレされてて、あぁそうなの…と拍子抜けしました^^;ここで知ってしまうとは。でもまあ今回はそのせいで人生投げやり気味の綾香が絡んだ事件になぜか爽香も巻き込まれて行きます。本当に、何で巻き込まれるんだろう…お人好しすぎるんですよねー。仕事は大変だし色んな方向から爽香を頼ってくる人が現れるし爽香本当に大変…こんな生き方はしたくない←というか無理だ。こんなに人に頼られて世話になっているんだから本当に本当に爽香幸せになってと思わずにはいられません。
ということで←今回は暴走族絡み。何だか暴走族という言葉自体が死語っぽいですけども。
殺された色部健治も犯人だと疑われた緑川邦夫も悪そうな感じなのかと最初は思いましたけど、何だか2人とも内面は良い人そうで、だからこそ少し切なくなりましたねぇ。粋がらないと上手く生きていけなかったのかなぁ…なんて。
爽香が勤める会社の近くに素敵な喫茶店がオープン。何だか怪しいな…と思ったら最後にネタバレが。
中川は本当に爽香に惚れているんですねー。
このシリーズは簡単に恋に落ちるし不倫もするし←正直読んでいて辟易する時もありましたが、中川のような好意の寄せ方は紳士でかっこいいなぁなんて思ってしまったりします^^;
緑川はこれから爽香と関わることになっていくのか…
今後も楽しみです。
<光文社 2006.9>2020.2.19読了