杉原爽香、二十七歳の秋。丹羽明男との結婚式を間近にひかえ、爽香は新婚旅行用に「うぐいす色の旅行鞄」を買った。一方、同じころ、向かいのデパートで、爽香と全く同じ鞄を買う不思議な二人の男女が…。そして、無事に結婚式を迎えた爽香たち。はたして新婚旅行は無事に終わるのでしょうか?登場人物が読者とともに年齢を重ねる画期的シリーズ第13弾。

爽香がとうとう結婚しました…。ずっと続いているシリーズだから独身なのかと思っていました。名字もずっと同じだし。名字が変わっていない理由は納得でした。
せっかくのハネムーンなのに、なぜか今日子も付いてきて初夜は3人だし^m^心中しようとしている不倫夫婦もいるし、会社のお金を使ってやろうとしている人もいるし…本当に爽香の周りには事件がまとわりついていますね←
冒頭で全く同じ旅行鞄が購入されていたので、どこかで入違っちゃうんだろうなとは思っていました。でも、それが爽香が事件に巻き込まれ、更に人を救うんですよね。明男も大人になったなぁ。河村刑事はちょっと心配です。今後どうなるのかな…
このシリーズは滑稽で切なくて優しい。次も楽しみです。

<光文社 2000.9>2020.2.3読了