杉原爽香、二十五歳の秋。大学を卒業して2年。服役中の恋人・明男の仮出所を待つ日日。そんななか、《G興産》の御曹司・田端将夫に誘われて、爽香は海沿いの別荘にやってきた。婚約者がいるのに好意をもって接近してくる将夫に、不安を感じながら…。そして、その夜、事件が!爽香は田端家一族の争いの渦の中に巻き込まれていく。
最近この作品を続けて読んでいるからか少し消化不良気味になってきました^^;でも気になるので読みますが。
爽香は明男の仮出所を待っていて、それをみんな分かっているはずなのに、田端のような男が来るんですよねー。しかも田端の恋人は明男の元カノの裕子。裕子だって最初は爽香から明男を奪ったはずなのに。人間関係がややこしすぎて何だかイライラします←
更に親会社の御曹司の頼みだから断れないことを分かっていて誘うのも何だかいけ好かないですけど。
そのせいで骨肉の争いに巻き込まれるわけで。でも、その爽香のお陰で田端家で助かった人もいたわけで。
爽香は厄払いに行った方が良いですよ本当に。
そして最後の最後に明男が仮出所してきます。
感動的なシーンのはずなのに、爽香は本当にそれでいいの…?と思わずにはいられませんでした。
<光文社 1998.9>2020.1.25読了