杉原爽香、二十四歳の春。恋人の明男が殺人を犯した衝撃を乗り越え、高齢者向けケア付きマンションで働く爽香。担当になった元大女優・栗崎英子の子どもたちが財産目当てに計画した偽装誘拐事件に巻き込まれたうえに、爽香に共犯の疑いが!一方、勾留中の明男に判決の時が近づいていた…。登場人物が読者とともに年齢を重ねる画期的シリーズ第10弾。
爽香は完全に明男と元鞘になっちゃったんですねー…。今まで自分よりも人の事を優先してきた爽香。自身の幸せに目を向けてほしいのだけど…。あの税理士の人とは別れちゃったのかなー。彼氏とまでもいっていなかった気がするけど。まだ爽香は24歳なんですね…。もう達観しすぎててもっと上に感じます^^;
彼氏が殺人罪で収監中とか、奇異な目で見られるに決まっているのに、どうしてそういういばらの道を進んでしまうのか…。、命懸けで誘拐犯から子供を守ろうとして連れ去られたのに共犯の扱いを受けてしまうとか、悲しい・・・。
それでも、爽香をちゃんと見てくれる人もいて、そうですよね。ちゃんと爽香を爽香として評価してくれる人がいて、その人を大事にすればいいんですよね。
明男の事は大嫌いだけど最後は爽香のために、ほっとしました。
マンションの住人たちとは長い付き合いになるのかな…
<光文社 1997.9>2020.1.24読了