水濡れから図書館資料を救おう! (JLA Booklet no.6) [ 眞野 節雄 ]
水濡れから図書館資料を救おう! (JLA Booklet no.6) [ 眞野 節雄 ]
資料が受けるダメージで最も頻繁に起こり,緊急性がある「水濡れ」。厄介なダメージへの対応について,これまでの経験をもとに,今までにない方法が提示されています。

災害により水濡れとなった資料を救うための方法が写真付きで書かれています。
私も水に濡れたらすぐに乾かすのが先決だと思っていたのですが、そうではない場合もあるんですね。雑誌などで利用されている塗工紙だとくっついてしまうそうです。
災害が起きたときにまずは人の命が優先。それは分かります。
それでも著者さんは図書館が保存から利用へとサービス内容が変わりつつある現在保存に関して希薄になっているのではないかと危惧されていました。
最後に書かれていましたが、かつて本を空襲から守るために40万冊の本を疎開させた人たちがいました。旧都立日比谷図書館の方々ですね。映画も観ました。保存にも再び重点を置いておくべきであると感じました。

<日本図書館協会 2019.10>2020.1.8読了