杉原爽香、二十一歳の冬。中学時代の恩師・河村布子の家を訪ねた爽香は、河村家に居候中の女の子・由季と劇的に出会った。由季は、殺人事件のあった夜、行きずりの男とホテルに入り、帰り道で非常線に引っかかり補導されたという。一方、布子の夫・河村刑事は女性ばかりを狙った連続殺人を捜査中だったが。爽香がまた一歩大人に…人気シリーズ第7弾。

前作で明男と別れ、男はしばらく必要ないと思った爽香でしたが、明男が爽香に近づくんですよねー。変に甘えている感じが許せない!離れて爽香!と思いながら読んでいました←まあ、爽香の方は明男の事を忘れようと思っていたと思いますが。そんな時であったのが河村刑事の遠縁である由季。彼女は自分が「邪魔者」と感じ、行きずりの男とホテルに入り、お金を得ようとしていた。爽香も由季もお互い出会ったことで変わっていったように思いました。爽香の気持ちが弱くなっているところに付け込んだ男から爽香を守るために行動しましたし。あれはかっこよかったな。爽香も由季にアルバイトをさせて変なことをさせないように気にかけます。2人は本当に何だか似てますね。由季が連続殺人の犯人に近づこうと無茶をするところとかそっくりです。
最後はドキドキしましたが、悪い展開にならなくて良かったです。
由季もきっと変わっていくんじゃないかな。爽香の今後はどうなるのか、気になります…。もうどんどん読んでいっちゃいますよ^^

<光文社 1994.9>2019.12.16読了