杉原爽香、19歳の春。大学へ進学した爽香は、家計の足しにと中学生・志水多恵の家庭教師を始める。多恵は、父親・国明が長期海外出張で不在中、継母や父の愛人と、三人で生活するという複雑な家庭事情にあった。そして父の帰国とともに事件の幕が開いた。春の別荘地で起こる殺人…。爽香はまたも渦中へ。恋のライバルまで登場する絶好調シリーズ第5弾。
爽香たちも大学生になったんですね。今日子は医大に現役合格。爽香と明男は同じ大学に進学。そういえばエスカレーター式の学校に通っていたんでしたっけ。
今回もまたしても爽香は事件に巻き込まれていくのですが、発端は爽香が家庭教師をすることになった中学生の女の子の家庭の事情。いやー…アホでしょ、お父さん←
奥さんは部下の妻を奪い取ってるし、愛人も同じ家に住まわせているし、長期の海外出張から帰ってきたらまたしても女性を連れてきているし。なにそれ?俺は金を持っていて女性にモテている!だから偉いし凄い!って言うのを見せつけたいんですかね。逆にコンプレックスの塊なんだろうなって感じがしました。ひしひしと。
妻を奪われた内田はもっと何か言っても良いんじゃないかと思いましたけど、とても紳士で素敵だと思いました。多恵が憧れを持つのも分かる気がします。
事件の事もそうですけど、明男もなー…ふがいないですねー情けないですねー。
お母さんも露骨すぎますよね。段々嫌いになっていきます。元々好きじゃないですけど。
爽香も無理に明男をつなぎとめようとしているわけではないけど、何となく長く続かないような気がしてしまうなー。明男との関係も気になります。
そして河原刑事と安西先生!今回はあんまり登場しなかったですけど^m^次回はどうなっているのかなー。楽しみです。
<光文社 1992.9>2019.12.1読了